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世界の幼児教育/台湾



台湾でいちばんよく使われている言葉は、北京語と台湾語です。台湾語とひとくくりにいっても、閔南語、客家語と先住民族語があります。台湾の子どもたちは、こうした多言語の環境の中で暮らしています。台湾では、家庭以外の学ぶ場に子どもを通わせることを上学といい、幼稚園でも託児所でも英語塾でも、幼児教育の場は学校と表現します。

英語教育に熱心な台湾

英語教育に熱心な台湾

満6歳で小学校に入る前の入学準備として、ほとんどの台湾の子どもは幼稚園や託児所に通いますが、英語幼稚園もその選択肢のひとつとして人気を集めています。台湾では、アメリカ英語を「美語」、イギリス英語を「英語」と区別しています。学校教育カリキュラムでは、「英語」しか科目として扱われていませんが、英語学習塾や就学前施設では、ほとんどが「美語」です。

1990年代末になると、美語幼稚園、双語幼稚園(バイリンガル幼稚園)、美語幼児学校、双語幼児学校など、英語学習を強調する就学前施設の看板が、街中にあふれるようになりました。あまりに早い英語教育熱ゆえに、国が幼稚園の看板に英語や美語の文字使用禁止の指示を下したほど。それでも、オックスフォード、スタンフォードなどの英語教育を連想させる名前の就学前幼児施設は増える一方で、社会教育施設に属する語学センターの幼児クラスの長時間化も目立つようになりました。

現在、台湾の就学前施設では、英語をカリキュラムに取り入れないと経営は成り立たないといわれ、幼児教育の中でも英語教育熱には拍車がかかる一途。英語学習を担当するのは、常勤外国人教師、非常勤外国人教師、非常勤台湾人英語教師、保育者兼任の4タイプに分けられ、常勤の外国人教師がいる施設は、保育料も高額になっています。

才能開発カリキュラム

才能開発カリキュラム

ほとんどの就学前施設では、カリキュラムの中に才芸課程を取入れています。才芸課程には、注音、算数、英語などの小学校準備教育をはじめ、絵画、音楽、暗算、そろばん、陶芸、体操などがあります。注音とは、小学校1年生の最初の10週間に定められた国語の授業のひとつで、37個の注音字母による北京語の発音レッスンのこと。就学前にこれを子どもたちにマスターさせることは、台湾では当然と思われているようです。英語については、才芸課程のひとつとする園もあれば、毎日の固定レッスンとして、才芸課程は他のおけいこごとのことを指す園もあります。

地域や経済状況による格差

地域や経済状況による格差

生活の格差問題は台湾でもあり、就学前の幼児施設に通うことができる子とできない子がいます。幼稚園や託児所などの幼児施設に通える子どもでも、貧困層は美英語幼稚園などの高額な私立の幼児施設に通わせることができず、学費の安い公立幼稚園へ行くことになります。教育内容だけでなく、高級食器での豪華ランチを打ち出している私立名門幼稚園と、ご飯とおかず2品をひとつのステンレス椀で提供する公立や一般的の託児所とでは、食事の面でも対極化しています。

また、離島や山奥などのへき地では、近くに幼児施設が少なく、あったとしても公立の幼稚園や託児所のため、英語や才能開発カリキュラムはほとんどありません。山奥に暮らす先住民族や東南アジアからの移民は、子どもの就学前教育も不利な状況のようです。

動物イラスト